食生活を見直したことで心と体がどう変化していったか。その過程で気づいた“大切なこと”

2018年06月01日

西野千恵子さん
兵庫県在住・46才

現在は兵庫県にお住まいですが、ご主人とともに石川県金沢市出身の西野さん。2017年にこれまでの食生活を大きく見直したとのこと。きっかけは、数年ぶりに体重計にのって現状を自覚したこと、そして“ある本”との出会いでした。食生活を見直したことで、心と体がどう変化していったか。その過程で気づいた“大切なこと”を伺いました。

以前はどんな食生活をされていましたか?

ごく普通です(笑)。ただ、醤油と味噌は実家の母に金沢のものを送ってもらっていました。関西のスーパーで売っているものを使っても、なんだか味がまとまらないと感じてしまうんです。時々切らして他のものを使うと、小学生の息子が「変えた?」と気づくくらい、家族も石川の味になじんでいます。そのほかは本当に普通です。どちらかというとスボラなほうですから(笑)。夫は朝はご飯と味噌汁は必須ですが、私も子どもたちも朝はパンでOKでした。特にこだわりはなく、ほぼ好きなものを食べる日常でしたね。

そんな食生活がガラリと変わったとのこと。
よほど衝撃的なことがあったんですか?

8年前、下の子の授乳が終わった頃かな、だんだんと太りがちになってきて。着たい服を来ても、思うようなスタイルに決まらないんです。次第に体重計に乗るのが怖くなり、ここ数年ほど量っていませんでした。ところが、2017年6月にふと乗ってみたところ…なんと8年前から6キロも太っていたんです! ものすごい衝撃でしたね。このままだったら太る一方だし、なんとかしなければと心底思いました。そのとき出会ったのが、料理研究家の土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」という本。日本人には昔ながらの一汁一菜の和食スタイルが最も合う。ご飯と具だくさんの味噌汁で栄養は十分足りる、という土井さんの提案を読んで、「なるほど、これを基本に実践してみよう」と思ったんです。

具体的にどんなことを実践されたんですか?

土井さんの教えそのままではないんですが、まず朝のパンをやめました。そして朝昼晩になるべく味噌汁を摂るようにしました。私の場合は、あまりに体重が増えていたので、炭水化物は極力減らしましたね。うどん・パスタ・甘いものはほぼ食べず、お昼にご飯を少しだけ食べるようにしました。例えば、朝はヨーグルトとバナナまたは味噌汁、昼はご飯少しと味噌汁と納豆、夜は赤身の肉や鶏肉などのタンパク質のおかずや、納豆や漬物などの発酵食品といった感じ。発酵食品は腸内環境も整えてくれるし、代謝や消化吸収もサポートしてくれるかなと思い、頻繁に摂っていましたね。また食生活の修正に加えて運動もしました。毎日夕方に欠かさず40~50分、6000~7000歩は歩くように。それだけやらないと、「8年間で増えた6キロは簡単には落とせない」という危機感があったんです。

その生活を続けてみて、どんな変化がありましたか?

2か月続けて4キロ体重が落ちたので、「あと2キロぐらい減らせたらいいのになあ」と思ってました。ちょうどその頃、夏休みの帰省で金沢の実家に戻ることに。里帰りするといつもヤマトさんで味噌やフリーズドライ味噌汁を購入していたので、お店に立ち寄ったんです。そこで知ったのが「10日間糀でリセットプログラム」。一緒に来ていた友人がスタッフの方から説明を聞いて「これ、あなたに合ってるんじゃない?」と薦めてくれて。「一日一糀」「寝かせ玄米」「フリーズドライ味噌汁」の3種類がセットされていたので、発酵食品が簡単に摂れて良さそう! と気軽にやってみることにしました。

リセットプログラムをどのように取り入れましたか?
使ってみてどう感じましたか?

「一日一糀」は毎朝、半分ずつ飲むことにしました。1本全部だとかなりの満腹感があり、私は半分で十分でしたね。昼は、残り半分の「一日一糀」を飲み切ると空腹感は満たされるので、そのほかに味噌汁やチーズを食べて、ゆっくりと血糖値を上げるようにしました。「寝かせ玄米」は昼に食べたり、夜に食べたり。こちらも1パックだとお腹いっぱいになってしまうので、1回分は半パックにしていました。「フリーズドライ味噌汁」はもともと好きでよく購入していたので、ストック用にしました。「一日一糀」は味がとても好きで飲みやすかったですね。そのままで飲んでも美味しいですが、「紫」は時々、炭酸で割って飲んだりもしていました。これまでは、甘酒というと昔飲んだ酒粕甘酒のイメージが強くて、「自分には必要のないもの」と思い込んでいました。でも「一日一糀」はとても自分の体に合いますし、発酵食品を気軽に摂り入れられる点で、今の食生活にぴったりだと思いました。

一汁一菜の実践やリセットプログラムを通して、
食への意識はどう変わりましたか?

ダイエットを決心してから10か月がたち、もともと健康でしたが、今は体がとにかく軽くて。動作も軽快になったように感じます。そして何より、気持ちがすごく前向きになりましたね。「やれば何でもできる、やれる」といったような。洋服も着たいものがイメージ通りに着られるのが嬉しいですね。「代謝が落ちて太りやすくなる年代でも、食生活を変えればヤセられる」と声を大にして言いたいです(笑)。45歳という、体の変わり目の年齢に「何を食べればよいか」に気づけて本当によかった。私がヤセたことに影響を受けて、周囲の友人たちも“食べること”を意識し始めましたね。「何やってるの?」とよく聞かれますし、リセットプログラムを始めた友人もいますよ。

ヤマトの店舗の印象はどうですか?

石川を離れて故郷の味噌や醤油の良さを痛感したので、数年前から春・夏・冬の帰省のたびに、調味料を購入するために足を運んでいます。いつも、娘と息子、友人とそのお子さんたちと訪れて、すごく長居するんですよ(笑)。糀蔵の手湯に手をひたしながらおしゃべりしたり、ショップでは新商品や甘酒の試飲をたっぷりと楽しんで、子どもたちはソフトクリームを食べたりしていますね。仲良しのスタッフの北島さんはリセットプログラムの経験者なので、「その後どうですか?」とお互いのダイエット報告をして励ましあっています(笑)。お店の周囲は港町の風情がありますし、晴れると白山連峰の眺めもとてもキレイなんです。帰りに近くの公園で子どもを遊ばせて、半日は過ごせる素敵なスポットだと思います。

今後の食生活についてやっていきたいことは?

これまでの実践で“ご飯と味噌汁”が日本人にとって飽きずに食べられる、得難い食文化であることに気づけました。イタリアン・フレンチ・中華・韓国料理など、世の中に美味しいものはたくさんあって、時々食べて美味しいとは思うけど、毎日は食べられない。昔ながらのシンプルな和食がしみじみ美味しい、そしてそれが体に1番合う。いろんなものを食べてきたけれど、結局は自分にとって地元石川の味噌や醤油が良い、ということがわかりました。今後もこうした食生活をごく当たり前に続けていき、子どもたちにも伝えていきたいですね。

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