2021年01月15日
【美肌県グランプリ2020】で石川県が「美肌総合賞1位」を受賞!
ポーラさん、石川県に素敵なニュースを届けてくださり、ありがとうございます。
「めざせ、発酵食美人!」をテーマに、美と健康を真剣に追求する大人の部活動「糀部」では、このたび主催者のポーラさんにインタビューをしました!
「石川県が美肌総合賞1位になったのは何が評価されているの?」
「ポーラさんの考える美肌って?どうやったら美肌になれるの?」
答えていただいたのは、ポーラ PRの河野さん。
いつもが実践編なら、今日は座学編。
色々と教えて頂きましょう〜!
◎都道府県別に詳しく結果を確認したい方は
『美肌県グランプリ2020』トップページへ>>
https://www.pola.co.jp/special/bihadaken/
◎「めざせ、発酵食美人!」をテーマに
美と健康を真剣に追求する大人の部活動「糀部」の活動予定>>
https://www.yamato-soysauce-miso.co.jp/koujibu/information
*ポーラ 美肌県グランプリは、全国47都道府県を対象に、1年間(2019年7月1日~2020年6月30日)集めた女性の肌データ(366,570件)を分析し47都道府県別に集計。全14部門のスコアで、総合賞と部門賞の順位を決定しました。
◎話し手 河野伶佳さん(株式会社ポーラ PR)
(2011年入社。販売員の美容教育担当、商品企画部を経て、
現在はPRとして、雑誌・Webをメインに
プロダクト・コーポレートPRを担当。
新体操日本代表フェアリー ジャパン POLAの美容コーチとして、
スキンケアアドバイス、メーク開発など、美の側面から選手のサポートも行う。)
◎聞き手・文責 山本耕平(ヤマト醤油味噌)
*文中ではすべて敬称略とし、河野さんは(河野)表記に統一させて頂きます。米麹を一文字であらわすときは糀の字を使っています。
インタビュー本編 【美肌県グランプリ2020】ポーラ PR・河野さんに訊く美肌のポイント
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もくじ |
・美肌を構成する14のポイントとは?・石川県に美肌をもたらしたのは、外部環境?ライフスタイル? |
美肌を構成する14のポイントとは?
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ー今回すばらしいニュースを石川県に届けてくださり、ありがとうございます!まず美肌県グランプリについて教えてください。
(河野)ポーラの河野と申します。今日はよろしくお願いします。まず、POLA APEXという、その方の肌データを分析してその方にぴったりなスキンケア商品を提案するというパーソナライズドなスキンケアブランドがあり、その毎年集まる肌のデータを分析してグランプリの順位を決めています。ポーラでは今まで蓄積した肌データが約1870万件もあり、この肌のビッグデータを活用して分析しています。
ー1870万件!?
(河野)はい、POLA APEX誕生から30年以上かけて集まったデータです。今の時代、なりたい肌はその方それぞれですから、多様性を認め合い、讃え合うことをコンセプトに、今回は美肌総合賞トップ3に、美肌につながる部門賞14部門を新たに設立して、その14部門もトップ3を発表させて頂いています。
石川県さんは水分量とコラーゲン部門でそれぞれ1位だったり、透明感部門2位だったり、部門賞としても輝かしい成績です!
ーいろんな部門があるんですね。
(河野)そうなんです。「水分量」だったら必要な水分で肌がしっかり満たされているかとか、肌のハリをつかさどる重要な役割である「コラーゲン」の状態が良いかなど、14部門それぞれが美肌を構成する大切なポイントとしてポーラでは捉えています。「何か突出して一つが良い」よりも「バランスが良い」ということがすごく大切で。石川県さんはバランスが取れたお肌であることが特徴としてあります。
詳しいデータはこちらから>>
ーコンディション、形、色、ゆらぎ…? この「ゆらぎ」って何ですか?
(河野)「ゆらぎ」は、敏感肌ではないか、ニキビができにくいかなど、お肌の基礎体力的なもので、常に元気な状態かどうかということを分析しています。
ーへえ!お肌にも体力があるんですね。
(河野)お肌にも基礎体力があって、その基礎体力がちゃんと保たれているかどうかによって化粧品の効き方が左右されると言われています。人間も、例えば風邪を引いている時に、脂っぽいハンバーグや焼肉が食べられないのと一緒で、お肌も体力があるときは良い成分をちゃんと受け入れられます。
ー面白いですね。カラダがおかゆを欲しがっているときに焼肉を食べちゃうと消化に悪そうですもんね。
(河野)コンディションや色・形、ゆらぎ、そして「ポテンシャル」まで見られるというところがポーラの肌分析の一番の強みです。ポテンシャルは肌がこの先、きちんと機能を発揮できるかどうかという、肌の未来の可能性を見ています。肌の奥は切らないと実は見られませんが、今まで蓄積してきた肌データからAI技術を活用して肌の表面から肌の奥を推測することができるのです。
ーこれまでの肌データを蓄積していて肌の表面を見るだけで肌の奥を推測できるようになったということですね。
(河野)そこまで分析できるのは現在、ポーラだけです。
石川県に美肌をもたらしたのは、外部環境?ライフスタイル?
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(河野)先ほど水分量やコラーゲンなど、14の美肌の要素をお伝えしましたが、それらを左右するのはやっぱり食生活やライフスタイル、日照時間とか水蒸気密度などの気象環境がとても影響しています。その人の肌を見るだけではなくて、生活環境や外部環境までをも見てポーラではスキンケアアドバイスをしています。2020年の石川県さんの特徴を気象環境から言うと、日照時間がすごく長かったんです。日がさんさんと照りつける日が、例年よりすごく長かった。
ー確かによく晴れていましたね。めずらしいなと思いました。
(河野)降水量もいつもより少ない月があったので、雨が降りにくくて太陽の光が降り注いだという、お肌にとっては結構きびしい外部環境だったのですが、どうして美肌を保ったのかと言うと、ライフスタイルがすごく良かったんですよね。
ーそれめっちゃ興味あります。
(河野)ライフスタイルについての質問の例を挙げると…ストレスが多いですか?とか、睡眠はしっかり取れていますか?とか、冷暖房にはよく当たりますか?とか、タバコは吸いますか、お酒はよく飲みますか?とか、そういったいろいろな項目があるのですが、石川県さんの特徴は良い睡眠と食事、これをとても心がけておられた方がすごく多かったというのが特徴です。食事は肌の栄養となり、良い睡眠も肌には良い影響を与えます。
ーなるほど。肌には、食事で栄養を与えて、眠っている間に育つもの…畑づくりとか、作物のイメージに近いように感じます。
(河野)そうなんです(笑)睡眠の質が良いことは、お肌の細胞をすごく元気にしてくれるのに欠かせない、すごく重要なポイントなので、良い睡眠と食事を心がけていただけたことが、気象環境は厳しかったのですが、美肌を保てた結果につながったと思います。
肌を育てるのは地域。暮らしている地域を慈しむ
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ーなぜ県ごとなんだろう?という素朴な疑問もお伺いしたくて。
(河野)何かきっかけがないとあらためて感じないことってありますよね?例えば私は愛媛県出身なのですが、みかんって身近な存在すぎて、それが肌にいいとかなんて考えた事はあまりありませんでした。何事も、身近過ぎてありがたみが感じられない事ってあると思います。
ー愛媛県民にみかんはそんなに身近なんですね。
(河野)そうなんです(笑)愛媛を離れて、周りの方々がみかんを買うことにびっくりしました。みかんは、他の県ではみんなは買うものなんだ、と。
ー(笑)
(河野)愛媛の人は、ビタミンCをみかんからいっぱい取っている、そういう恩恵を受けていると思うんです。(愛媛県の肌は、「なめらかで、毛穴(角層)が目立ちにくい肌は全国トップレベル。ニキビのゆらぎや摩擦にも強く、肌のポテンシャルも高いことが特長」https://www.pola.co.jp/special/bihadaken/#detail/38)
そういう地域らしい良さを知っていただいて、自分の住んでいる地域を慈しんで欲しい、そういう想いから「美肌県グランプリ」がスタートしました。順位の優劣ではなく、都道府県ごとに、お互いの良いところを学び合って、応援し合えるような企画にしたいと思っています。
ー都道府県の肌を知ることで、肌を育む地域の良さに気づく、「地域を慈しむ」ってコンセプトなんですね。
(河野)もう一つお話しすると、今まで島根県さんが1位を何度もとられてきたのですが、すごく美肌県を活用されていて、島根の食だったり温泉などを紹介して「美肌になれる島根県」と打ち出されおり、県外からの観光客を誘致する施策を実施されています。島根県さんは「今年も1位になると思っていたら石川県が1位になって残念だ」とおっしゃっていました(笑)
ー毎年順位にドキドキする、これもグランプリの面白さかもしれません(笑)でも島根県さんは「肌ポテンシャル部門1位」「皮脂毛穴レス部門2位」で上位です。あ、愛媛県も「肌ポテンシャル部門2位」で上位ですね。
美肌を育てる睡眠と食事のポイントは?「魚」と「■■食品」が鍵
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ー特にライフスタイルについて、美肌に良い睡眠や食事について少し詳しく教えていただけますか。
(河野)美肌を育むということを考えると、睡眠の質を高めて、ぐっすり眠れるように、夜はゆっくりお風呂に浸かってリラックスし、寝る前にスマホとか見ず、良い眠りを取っていただくというのが大事です。
ー僕はつい夜ふかししがちなんですよね(苦笑)ちなみに、良い食事のポイントはいかがですか?
(河野)美肌につながる食事に関しては過去にこんな調査結果が出ています!
『食のスペシャリストである東京家政大学栄養学科の先生方にご協力いただき、美肌県上位の県に共通した食文化を探りました。その結果「魚を丸ごと&発酵調味料で食べる」ことが上位県の食文化として根付いていることがわかりました。』(美肌県グランプリ2015)https://www.pola.co.jp/company/pressrelease/2015/un1llu0000000rdf-att/po20151112_1.pdf
ーふむふむ。美肌上位の県は魚と発酵食をよく食べている、
ってこれそのまま石川県の食生活じゃないですか!
(河野)2015年は、1位 島根県・2位 山形県・3位 愛媛県・4位 石川県、あ、石川県さんは4位でしたね。 石川県は高いですよね。5位 富山県。確かに東北・北陸は、「味噌、麹などの発酵調味料との組み合わせが 多く取り入れられている」と、その当時も分析していますね。
ー(!)味噌、麹が出てきましたね。
(河野)「魚を丸ごと&発酵調味料で食べる」って、石川県では骨ごと食べるんですか?
ーいえいえ、骨をまるごと食べちゃうわけじゃなく、カレイやハタハタなどは煮魚にしたり、魚のあら汁などで、エキスまるごといただくという意味だと思います。でも、イワシなんかは骨ごと包丁で細かく叩いてつみれにしたりもしますね。
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【魚を丸ごと食べるメリット】(東京家政大学栄養学科さんレポートより)
多くの魚には、必須脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)が含まれています。これらの成分は、血中の中性脂肪を減少させ、健康的な皮膚の状態を維持することが知られています。さらに、普段食べ残したり捨ててしまう魚の皮にはコラーゲンが豊富に含まれているほか、 はらわたや内臓にもDHA、EPAが豊富に含まれています。
魚の身以外の部分も調理することで、魚の持つ栄養素を無駄なく摂取することができます。
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【魚を発酵調味料で加熱調理するメリット】(東京家政大学栄養学科さんレポートより)
皮などに含まれているコラーゲンは、加熱することで体内に吸収しやすくなります。
一方でDHAやEPAは酸化されてしまい、これらの肌への作用が低下してしまいます。
発酵調味料(味噌・醤油・みりんなど)で調理することで、加熱によるDHA・EPAの酸化抑制が可能であると考えられています。
また、発酵食材の 「米麹」には肌の代謝に重要な役目を果たす「グルコシルセラミド」という成分が含まれており、麹との組み合わせも美肌に良いと考えられます。
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(河野)美肌には皮などのコラーゲンですね、やっぱり。『発酵食材の米麹には肌の代謝に重要な役目を果たすグルコシルセラミドという成分が含まれており米麹との組み合わせも美肌に良いと考えられます』これですね。
魚と発酵食を楽しむ石川県美肌ツアー開催!?
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(河野)そちらは、もう雪が降っているんですか?
ーはい、今週から初雪がちらついてます。
(河野)今、石川県は旅行の検索率でナンバーワンだそうですよ。
ー石川県にご旅行いらっしゃったことありますか?
(河野)おととしぐらいに行ったことがあって、すごく楽しかったですね〜!!海鮮だったり、蟹が食べたいので、冬にいつか行ってみたいです。
ーちょうど今は香箱蟹って言って、ズワイガニのメスがおすすめです。内子って言って卵になる前の卵が美味しいんですよ。南の加賀から北の能登まで、酒蔵さんがあって、美味しいお酒ばかりで迷うくらいです。お酒も米麹由来ですね。
(河野)お酒も美味しいし、そういう日本酒に合うご飯がいっぱいあるじゃないですか。たまらないですよね!
ー個人的には、石川美肌ツアーをやりましょう!と盛り上がってしまうくらい(笑)石川でお酒と、間違えた、お酒の話になっちゃいました、石川でお魚と糀を食べるツアー。ツアーコンダクターやりますよ。お料理を召し上がりたい方は、塩糀で漬けたお魚も良いし、糀を飲みたい方は日本酒もありますよという(笑)
ポーラさんが考える、これからの美肌とは?
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ー美肌と言っても、肌の表面のコンディションだけの話しじゃなくて、環境やライフスタイルを味方につけながら、内面からじっくり育むもので、畑を耕して作物を育てるイメージに近いんだってことがよく分かりました。
(河野)もともとポーラというのは肌だけを取り出して捉えるというよりも、体全体も大事だし、気持ちも大事だし、その人そのものを捉えましょう、という考え方があるんです。それで「美肌県グランプリ」も、肌をきっかけに、毎日のライフスタイルを気にしてみようかなとか、行動をちょっと変えてみることによって気持ちの変化が現れたりとか、地域に親しむきっかけになることを望んでいて、肌が起点なのですが、それを構成している周りのことまで全部含めて美しい人たちを増やしたいと思って実施しています。「美しい肌から美しい人へ」というキャッチコピーには、そういう気持ちが込められています。
ーコロナの状況ではどんな変化がありましたか?
(河野)美容って自分のためでもありますが、多少は人のための所があったりしたと思うんです。でもこのコロナの状況で以前ほど人に会わなくなり、「これは本当に自分の人生を豊かにしてくれるのかどうか」、みたいな本質を考えるようになったよね、という話しをまわりでもしています。美容も本当に自分に必要なことは何なのかなとか、今後どうなりたいから今これをやっておこうとか。これからは、そういう自分のなりたい姿や本質を考えて化粧品を使われる方が、すごく増えていくと思います。
ー分かる気がします。お伺いして思い出したのは、メンズのスキンケア化粧品を、知人が生まれて初めてつかった話です。その方は、普段だったらスマホを見ながら食事したりとか、何かをしながら何かをするって風に、ずっと外に目が向いていたけれども、両手を使ってスキンケアをする時間っていうのは、ほんのわずかな時間だけど、自分と向き合える時間なんだ、っていうことで、こういう時間が持てるって言うのは美容って、充実したいいことかもしれないって気づいた、っておっしゃっていました。それはなるほどなぁって僕も共感したんです。
(河野)まさにですね!スキンケアの時間を豊かで充実したものにできればと思って、ポーラの製品は、見る角度によって見え方が変わって創造性をかきたてられるデザインとか、ふっと自分だけの世界に入るときに香りで癒されるとか、そういう仕掛けもちりばめています。
まとめ
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ーこのインタビューを読んでいる方に、最後に一言お願いします。
(河野)まずは自分の肌を知ってみませんかということをお伝えしたいですね。ご自分の肌を知るということをきっかけに、今の肌を作っている環境やライフスタイルにぜひ興味を持っていただけると嬉しいなって思います。
ーありがとうございます。僕としても、石川県の方が「地域を慈しむ」きっかけになると、本当にいいなと思います。…ところで、来年は島根県さんが総合1位の奪還を狙ってこられるかも?
(河野)そうです!可能性は大いにありますね!
ー石川県もこのまま安住していてはダメで、おかげさまで評価いただいたライフスタイルを大切にしていきましょうと。
(河野)ぜひ発酵食品を食べましょうと。
ーあ、いいんですか。そんな風につなげていただいて。ありがとうございます。
(河野)でも大事ですよね^^
ーぜひ石川県美肌ツアーでお待ちしています(笑)今日はありがとうございました!
*取材ご協力:株式会社ポーラ PR 河野伶佳さん
*本原稿は、2020年12月17日のインタビューに基づいています。
◎都道府県別に詳しく結果を確認したい方は
『美肌県グランプリ2020』トップページへ>>
https://www.pola.co.jp/special/bihadaken/
◎「めざせ、発酵食美人!」をテーマに
美と健康を真剣に追求する大人の部活動「糀部」の活動予定>>
https://www.yamato-soysauce-miso.co.jp/koujibu/information
<編集後記>
石川県内でも話題に上がっていた「美肌県グランプリ2020」!今回はポーラの河野さんに特別にお時間をいただいて、どうして石川県がご評価されたのか?について訊いてみました。今回いろいろと教えていただいた内容は、ぜひ「糀部」にも持ち帰りますね。
河野さんは明るくて例え上手な方で、オンライン(Zoom)の距離感もまったく感じさせず、お肌をきっかけにたくさんのお話しを聞かせて頂けました。お忙しい中にも快く時間を割いてくださり、本当にありがとうございました^^