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2007年01月11日
有機農業の推進に関する法律
「有機農法の推進に関する法律」は、先の臨時国会で参議院農林水産委員会提出というかたちで国会に提出され、衆参わずか4日間という異例の短時間で審議され、12月8日には、全会一致で法律として、成立しました。
上記の法律の成立を受けて、農水省は、今年3月までには「基本方針」を定め、さらにその基本方針に沿った具体策を、各地方自治体は実施するという手順で進む予定だとニュースにありました。
3-4年前は、県の農政の施策には、「有機農業」というのは、当時の”農業”の枠組みからはハミ出た 「奇人・変人」の極少数者が行っている経済的な活動とは認められていない=認めることはできない科学的では無い農法という扱いであったことから見れば、今後は少しは腰の据わった施策を打ち出せるのかなあと、今日の私は小さな希望をもって、ニュースを読みました。
あの当時は、「有機農業の推進を!」と提案しても、それは無視するべきもの(取り上げるには値しないもの)という感じ、または、「それには触れてくれるな!」という暗黙の了解(こちらはちっとも了解していないのですが・・・)があったようで、正式な議論の俎上にも載せられなかったものです。
さて、政治と経済はどちらが先というものではなくて、タイミングよく、同時進行しないとねえ・・・
国産の有機農産物が、市場で支持されるかどうかを決めるのは、政治ではなくて、結局は、消費者の皆様の消費行動次第です。
国産の有機栽培農産物を、自らのお財布を広げて、自分のお金を出して、いくらまでなら皆さん買ってくれるのだろうか?
大豆で言えば、輸入大豆と、国産有機大豆は、8倍から10倍=一桁ちかくの価格差がある。
小売価格を、8倍から10倍にすると買ってはもらえないだろうから、さて、いくらまでなら納得して買っていただけるのだろうか?
豆腐なら?納豆なら?味噌なら?
基本方針では、消費者の有機農業及び有機農業により生産される農産物に対する理解の増進が重要であるということも同時に謳っているので、この点についての互いのコミュニケーションが最重要だと思われる。
なお、この法案は、民主党の「ツルネンマルテン」代議士が中心となって進められたとありました。
ふーん、そうなんだあー・・・・。
投稿者 hishihogura : 2007年01月11日 22:09
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