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2006年08月10日
食塩分の摂り過ぎ・・・の嘘(ホメオスタシス=人体の不思議!)
和食は日本の伝統食。
先達の智恵がぎゅーっと凝縮して出来上がった食事体系。
瑞穂の国と言われるこの国に住まう民族が、歴史的に何を食べて来たかを振り返ると、戦後~現在に至る短期的な変化が見て取れる。
・縄文時代 生食+火食
・弥生時代 五穀+塩づくり
・奈良時代 貴族食(唐様)と庶民食(酒・ごま油・生姜・飴・芥子)
・平安時代 食生活の形式化・・・・・・短命な時代
・鎌倉時代 健康食の回復=1日5合の玄米食+味噌汁やなめ味噌の利用
・室町時代 禅=三徳六味の教え。醤油と砂糖の登場
・安土・桃山時代 三度食の成立。南蛮品(南瓜・じゃが芋・唐黍・唐辛子・無花果・金平糖)の輸入。
・江戸時代 和食の完成=昆布やかつお節で出汁を取る。醤油屋の登場。
・明治・大正・昭和 文明開化と和洋折衷食
・戦後~昭和 加工食品の時代。おふくろの味が~袋の味に!
・平成 コンビニ食文化。脂肪分と糖質の過剰摂取。
期限切れの品は・・・・捨ててリセット!
でも、健康はある日思い立ってリセットできるものでは無い。
どこの国に行っても、その国の朝食には比較的良く、その国の民族食が何であるかが伺えます。
イギリスはトーストに味の無い煮豆。
ドイツは黒い硬い重い(全粒粉)パンに、ハム・サラミにチーズ。
パリは焼きたてのバゲット。小麦の量が決まっていて、結構しっかりした味。
香港は粥。豆乳や豆乳を固めたプリン様の豆腐。
皆、穀物食を中心に豆類か、保存できる形に加工したタンパク質を少量だけ。
これが世界各国の伝統食で、人類としての共通点を見つけることが出来ると感じています。
日本の伝統食も、穀物食を中心に大豆製品を醗酵・加工したもの。
ご飯と、味噌汁(じっくり半年以上寝かせて、酵母や乳酸菌等の有用菌がたっぷり入った色のついた味噌)に、海苔と梅干。(納豆)、少量の漬物。
味噌汁は実(み)沢山で、若布や野菜等のカリウムたっぷり。
これには意味があって、食塩(Nacl)は、カリウム(K)と容易に反応して、Kclになり、余ったNaは体外に排出されます。これが前回のブログに書いた、ホメオスタシス(恒常性または平衡維持力=生物体が生体内環境を一定範囲内に保つ働き)です。
本態性高血圧とお医者様に診断された方は、確かに食塩分の量の節制をしなければなりませんが、そうではなくて、ただ健康に注意をしているという方は、全体食を、日本の伝統食のきちんとした食材の組み合わせの体系(調理素材と調理方法=三徳六味)に合わせて暮らせば、好きなことを自由にする楽しみを得ることができると思います。健康のためそのものを目的に、留意して食べるのではなくて、その先にある、素敵な好きな暮らしを実現するために、選択して食べるようにしたいものです。
現代では、塩分よりも、実は砂糖と乳製品の取り過ぎに因る害の方が、数等問題があると私自身は考えています。あー、燐酸類の入った多くのスナック菓子もそうだー。
投稿者 hishihogura : 2006年08月10日 07:59
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