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2006年05月22日

「ポジティブリスト制度」について

新しく法律が施行されました。
残留農薬の量が基準値以内である原材料(食塩も対象だし、農水産物、またそれを使った加工品はほとんど全てが対象になります。)を使いなさいということだそうです。

最近、「フードチェーン」という言葉が使われ始めています。
皆様、これについてお聞きになったことはありますでしょうか?
これは、農水産物の生産者(Producer)から、その間にある流通業者や、私達=加工業者(Manufactuerer)や、さらに先の流通業者(問屋さんや、小売店、スーパーマーケットも含む)や、レストラン等外食・中食業者、そして最終消費者である食品を口に入れて食べる皆さんまでも含む経路全体のこと(食品供給工程と言う)を指すのだそうです。

なんだか、先日の「ポジティブリスト制度」の話の説明会に参加したら、これが、タイトルが「食品に関するリスクコミュニケーション」と言う風に変わっていて、詳しい説明を受けてきました。
フードチェーンの各所で、(1)外部リスクコミュニケーション(2)内部リスクコミュニケーションを取りなさい。そのためにはトレーサビリティについて常に把握できるようにしておきなさい。
という当たり前の説明でした。

少し、風向きが変わった事は、「フードチェーンの中に位置する、1中小零細企業」の当社にとっては良いことではあるのですが、やはり実作業としては、全ての現在使用中の原材料(300種くらいはあるか?)について、その供給業者(会社)に対して、それぞれの見解とトレーサビリティーを求めて、その資料を保存しておくという作業になります。
とんでもない手間が増えています。
これが、現在の食品業者が抱える負担です。
(表には出ないし、当たり前だと言われれば当然のことですが・・・・)

例えて言えば、美味しい饅頭を売って、評判の饅頭屋さんも、皆、バックヤードではこうした書類と闘っているはず(法律的に解釈すれば・・・・)なのです。
で、たぶん父ちゃん母ちゃんでやっているお店にとってはとても負担になる夜なべして勉強しないと出来ないくらいのペーパーワークで、しかも、それは価格には反映できないということです。
(当たり前といえば、至極当然当たり前なことなのですが・・・・)

SECOM等(具体名を出して申し訳ないけれど・・)やセキュリティーの安全保障には、当然費用を払って、安全を担保するのですが、どうして食品の安全に対しては、その担保にかかるお金は請求できないのでしょうか?
理屈上は、当然、消費者も流通業者も製造者も生産者も、フードチェーン全体でその担保にかかる費用を少しづつ支払いして、永続的にそれができるように考えるのが自然のように思います。
以下、私個人の意見です。
当社は法律にしたがって、「ポジティブ制度」の遵守を表明しておりますので、先に、当社がキチンと社会的な責任を果たしているという事実を強調しておきます。
個人的に、今回の「ポジティブリスト制度」について、敢えて物申せば、安全を求める消費者がその費用を負担することなしに、要求だけすると、このようになるという見本のように思います。
三方一両損の大岡裁きはどこにある?


今回はちょっと愚痴。
面白くなかったら押さないでね。
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投稿者 hishihogura : 2006年05月22日 10:21

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コメント

大豆生産者の井村です。ポジティブリスト制度への対応ご苦労様です。キレイごとではなく、メーカーとしての率直な意見に賛同します。まだ知らない方が多い様ですが、月末にはマスコミも取り上げるのでしょうか?マスコミの各社の反応が楽しみな面もあるし、失望しないように心の準備もしとかなければなりません。いずれにしろ、数ヶ月は混乱して、数ヶ月で冷める。そんな気もします。

投稿者 井村辰二郎 : 2006年05月22日 16:29

今回の混乱は、まだ十分にポジティブリスト制度の運用例が理解されないままに、リスクコミュニケーションの質が悪く、極端な例で言えば、「制度について良く理解していない人が、やはり同じように理解度の少ない相手に対して安全性の保証を要求する。」あるいは、「自分の責任ではないということを証明するために、フードチェーンを遡って、元にその安全性についての保証を求めるように努力する。」という事が原因だと思います。

農業って、国の礎。生命の源。
食に対する体験・実感のともなった教育が必要だなあと痛感します。
お互いがんばりましょう!

投稿者 yamachan : 2006年05月23日 11:10

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